一人の女性カメラマン。彼女の名前は、シャリーン。
彼女を先導する一人の青年。彼の名前はドン・ドガ・ドガラ。
ドン
この先のジャングルには、ニシキヘビがでるよ。
シャリーン
ええ!どうすればいいの?
ドン
怖がらなければ大丈夫さ。奴らの方が怖がっているんだ。
弱気になれば、襲って来るが、強気なら大丈夫。
だから、シャリーンなら大丈夫。
シャリーン
そう…安心出来ないけど…強気にはなれると思う…。
ドン
しかし、こんなジャングルの奥地に取材だなんて…
シャリーンの言う伝説の部族を取材して、どうするんだい?
シャリーン
彼の名前は、ドン。ジャングルの奥地の案内人として雇った青年。
私の名前はシャリーン。とある雑誌の編集者。
ジャングルの奥地に住む、伝説の部族を取材するため、やってきたのだけど…
そんな部族が本当にいるのかどうか…
周りの部族のほとんどは、部族同士の 戦いや、侵略などにより、消滅。
ただ一つ、太古の昔から存続する部族があるという
その部族の名前はドガラ族。
私は若手編集者シャリーン!
どんな事があろうと、探し出して、取材してみせる!
それがジャーナリスト魂よ!
ドン
強気だね、シャリーン。ニシキヘビの目の前を堂々と歩くなんて。
シャリーン
え?え?
ドン
次の地区には、ワラワ族がいるんだ。
ワラワ族に話しかけられても決して笑ってはいけないんだ。いいね。
シャリーン
笑ったらどうなるの?
ドン
嫁にされるよ。来た!
シャリーン
ええ!
ドン
大丈夫、俺がちゃんと対応するから!
ワラワ族がやって来る。
以外に、声の高いボイスで話すので、笑いそうになるが頑張るシャリーン。
ワラワ族
その女はそなたのものなのか、そなたのものではないのか、
そなたのもではないのであれば、ワラワに笑わ!
ドン
このアママジ恐ろし!このアママジワラワね。このアママジ強し!
ワラワ族
ワラワに笑わ!
ドン
このアママジ恐ろし!このアママジワラワね。このアママジ強し!
ワラワ族
ワラワに笑わ~!
去っていくワラワ族
ドン
もう大丈夫だ、シャリーン。
シャリーン
…ありがとう。
ドン
走れ!
シャリーン
え?え?
走る二人
ドン
トマレ族に目を付けられた!止まっていると、飛ばしていくるんだ!
シャリーン
え?え?何を?何を飛ばしてくるの?
ドン
ガン。
シャリーン
え?
ドン
ガンを飛ばしてくるんだ!
シャリーン
そして、ようやくついたドガラ族。
ドガラ族はどこの部族よりも温和で、素晴らしい部族だった。
周りの文化を取り入れ、うまく利用し存続して来たのだ。
あるときは人食い人種のように見せかけ、
あるときは消滅したかのようにみせかけ…
そして、ドガラ族の酋長は、ジャングルの案内人のドンだった。
ドンが、ドガラ族の酋長、ドン・ドラ・ドガラだった!
ドン
原油発掘のため、俺達の土地は勝手に売られてしまった。
その、買い手である国、アメリアに俺は酋長として一言言いたいのだが…
どこにいけばいいんだ?
シャリーン
さあ、私には分からないわ。
ドン
いや、ジャーナリストであるシャリーンなら分かっているはずだ。
シャリーン
…わからないわ。
ドン
アメリアの一番えらい人は誰だ?
シャリーン
大統領。
ドン
大統領の住む場所は?
シャリーン
…知らないわ。
ドン
大統領はどこに現れやすいんだ?
シャリーン
ホワイトハウス。
ドン
ホワイトハウス!なるほど、よし!
太鼓の音、ジャングルの動物達の声。盛り上がる感じ。
シャリーン
あの時、なぜ私はホワイトハウスなんて言ったのかしら。
まさか、ホワイトハウスまでの旅につき合わせられるなんて!
最高にスリリングな冒険が始まるなんて思ってもいなかった!
ホワイトハウスでは苦労したけど…あれから2年!
私はまたジャングルに戻って来た。
ドガラ族がどうなっているのかを見るために。
ドン
シャリーン!
シャリーン
ドン・ドラ・ドガラ!
ドン
ドガラ族は、ジャングル観光案内のウェブを立ち上げ経営しているんだが、
君とこの雑誌に宣伝させてもらえないか?
ジャングルを守るため、自分たちの土地を守るためなんだ。
シャリーン
フフ。ええ!ドン・ドラ・ドガラ!
ジャングルの力強い音が鳴り響く!
おしまい