- 女子高の進路相談室。
生徒(柴崎)と先生(大岩)がいる。
- 大岩
- うーん。どうだろうな、今のこの成績だと、
- 柴崎
- はぁ。
- 大岩
- 学校のほうでももう少しがんばってもらわないと推薦は厳しいかな。
- 柴崎
- はぁ。
- 大岩
- それより柴崎は将来どうなりたい?
- 柴崎
- はぁ。
- 大岩
- 職業とか、どう思ってる?
- 柴崎
- はぁ。
- 大岩
- やっぱりそういうところから大学も選ばないとな。
- 柴崎
- はぁ。
- 大岩
- 「はぁ」ではいかんよ柴崎。全然話がすすまんではないか。とりあえず大学行って、それから将来のこと考えるつもりでいるなコイツ。まぁ俺らの世代もそうだったけど。もう五時か。六時に駅前で待ち合わせだから少し遅れるかもな。メールしとかないと。にしても、
- 大岩
- で、どうする?
- 柴崎
- はぁ。
- 大岩
- こればっかりは柴崎自身が決める問題だからな。
- 柴崎
- はぁ。
- 大岩
- 怒るかなーあいつ。こないだのデートも遅れたからな。なんかで埋め合わせしないと。にしても、
- 大岩
- なんかなりたい職業とかないの?
- 柴崎
- はぁ。
- 大岩
- いかん終わらんぞこのままでは、なんとかせねば、なんとか、でもどうすれば、…とにかく少し空気を換えよう、
- 大岩
- (笑って)どうだ。行くとこなかったら先生のとこくるか?
- 柴崎は立ち上がり。
- 柴崎
- ぎゃややややっや!大岩にコクられたーーーーーーーー!
- 大岩
- ちょっと!
- 柴崎はそのまま駆け出す。
- 大岩
- まて!!!!
- 柴崎
- (走りながら)大岩にコクられたー!
- 大岩
- 柴崎はそのまま校舎中を走る。その叫びを聞いた生徒たちはいっせいにメールを打ち始めた。
- 柴崎
- 大岩進路相談で柴崎にコクったらしいよ。
大岩が放課後の校舎で柴崎にプロポーズしてんて。
- 大岩
- メールを受けた生徒の友人たちはすぐさまそれを自分のブログにアップ。
- 柴崎
- そういえばついさっきこんなメールが来たよ。友達が通ってる高校で、
- 大岩
- さらにそのブログを見た人たちが、
- 柴崎
- 女子高教師女子生徒に学校推薦を餌に関係を迫る。
ハレンチ!有名女子高がひた隠す校舎内の黒い噂。
- 大岩
- 私はやっと柴崎を体育館裏に追い詰めた。
- 大岩
- 冗談。冗談だから、
- この時大岩の携帯がメールを受信する。
- 大岩
- あ、(携帯を開く)「最低。そんな人とは思わなかった」
彼女からだった。