- 男女、悪口を言っている。
- 女
- 本っ当、あいつやな奴だねえ。
- 男
- (冷笑)やな奴だねー。
もうだって、もともとそういう奴だからね。
- 女
- そっち方面の。
- 男
- うん、そっち方面のっていうか、そっち系の。
- 女
- うんうん。うんうん。
- 男
- そっちラインのね。
- 女
- そっちの方向性の。
- 男
- そっちにだから、カテゴライズされるよね。
- 女
- そっちにこう、座標が寄ってる、みたいな。
- 男
- マトリックスがね。
- 女
- うんうん。うんうん。
- 男
- マトリックスがそっちに傾いてるよね。
- 女
- そっちにバイヤスがかかってる、みたいな。
- 男
- うんうん。
もうだから、そういうムードを醸してるよね。
- 女
- (笑)あー。
- 男
- そういうムードをまとってるよね。
- 女
- そういうバックボーンを持ってるっていうか。
- 男
- 背景をね。背景を背負ってるよね、そういう。
- 女
- 空気感を。
- 男
- 世界観を。もともと。
- 女
- (冷笑)あー、もうだから、運命的にそうなんだよね。
- 男
- 宿命的にね。
- 女
- そうそう、そういう宿命なんだよね。
- 男
- そういうなんていうの、業をはらんでるよね。
- 女
- (笑)カルマを。
- 男
- (笑)カルマを背負ってるよね。
- 女
- うーん。うんうんうん。
- 男
- ホントだから、もともとそういう奴なんだよ。
- 女
- もともとっていうか、そもそも?
- 男
- そもそも。ことの始まりが。事始めが。
- 女
- そこスタートみたいなね。
- 男
- そこありきみたいな。
- 女
- そこを、出発点にしてるっていうか
- 男
- そこを起点にしてるよね。
- 女
- (笑)そこが、彼のルーツっていう。
- 男
- (笑)そこが、彼のオリジナルだよね。オリジナリティだよね。
- 女
- だから、やっぱ、そうなって然るべきだよね。
- 男
- うーん。
- 女
- 必然的にそうなっちゃったんだよ、彼は。
- 男
- 運命的に。
- 女
- 宿命的にね。
もう、そうなる摂理だったんだよ。
- 男
- もそうなる道理だよね。
そそうならざるを得なかったよね。
- 女
- そうしかなりようがなかった。
- 男
- なるべくしてそうなったよね。
- 女
- そうなる以外に道はなかった。
- 男
- そこにしか道は用意されてなかったよね。
- 女
- そういう道ができてたっていうか。
- 男
- そういうレールが敷かれてたよね、彼の前に。
- 女
- あーもう、そうなるように導かれてた、みたいな。
- 男
- そうそう。運命に。
- 女
- (笑)宿命にね。
- 男
- だから、あいつ、もっとそっちに行くと思うよ。
- 女
- あー、さらにそっちのラインに。
- 男
- そっちのベクトルにね。
- 女
- そっちに、より引っ張られていくんだ。
- 男
- っていうかむしろ、そっちを目指していくと思うよ。
- 女
- あー、今後の方向性としては。
- 男
- そうそう。ベクトルとしては。
- 女
- もうだって、そっちに向いてるもんねえ。
- 男
- 体がね。体勢がね。
- 女
- 体勢っていうか、魂だよね。
- 男
- (笑)魂が。魂がそっちに向いてるよね。
- 女
- そっちへナビゲートしていってるよね。
- 男
- そっちをだから、ゴールとしてるよね。
- 女
- 最終到達地点にしてる、みたいな。
- 男
- ガンダーラとあがめてるよね。
- 女
- (笑)うーん。どこいくんだろうねえ。
- 男
- あいつねえ。
- END