きゃあああああ! (絶叫)
ヘイ、セニョリータ! サンバサンバサンバ! yeah!
何、何、これ!
さーあ、君も一緒にサンバのリズムでshake shake shake!
このブラジル人達は何!
woo サンバ! yeah!yeah! (ノリノリである)
ブラジル人は一層楽しげに踊る。
さあ一緒に!
あの!
サンバ!
ちょっと!
サンバ!
うああ、ベッドで飛ばないで!
yeah!
ちょっと! なに勝手に冷蔵庫あけてんの!ベッドで飛ぶなー!
woo サンバ!
あんたら誰―!!
音楽は激しくなる。
さあ君も一緒にリズムにのって!
踊らないから、私は踊らないから!
踊れセニョリータ!床をぶち抜け!
踊らないってばー!
と、抵抗もむなしくブラジル人により担ぎ上げられる女。知らず知らず一緒にサンバのリズムで…。
いいね、いいねえ! もっと熱く!もっと激しく!パッションだ、パッション! yeah!
止めて、ちょっと!
woo サンバ!
やだ、誰か止めて!
yeah!
止めてー!
その時、ゴンという音がして、女、ラジカセにぶつかる。
痛ぁ!
ザザーというノイズがしてサンバの音が一気に消える。
次の瞬間、ノイズがきれて何事もなかったように「GIGOLO」がかすかに聴こえてくる。
…いったあ…。もう、頭打っちゃった…。
ラジオではDJが話し始める。
お送りしているナンバーはEGO-WRAPPIN、で『GIGOLO』。
…あれ?
さて、今日は皆さんに一つ、試してみてもらいたいことが…。
…なんだったんだろ、今の…。
今から僕が言う項目に該当する人がいたら、やってみて欲しいんですよ。
…え?
いいですか、よーく聴いててくださいね。
…。
もしも、あなたが今、一人で。
女、慌ててラジオをバチンと切る。
END