- 男
- 今週もセーラマンの戦いは続く!制服戦隊セーラマン!第54回!まずは前回までのあらすじだ!年々減り続けていく女学生のセーラー服!全国的に増えつづけていくブレザー姿の侵食に、ついに我々は立ち上がった!フェチズム、マニアック、コンプレックス、そんなネガティブな言葉を超え都道府県を越えて集まった五人の戦士たち!北は北海道南は沖縄と我々の調査と戦いの日々は続いた!やがてそれまで正体不明であった敵の姿が見えてくる!奴の名はブレザー総帥、茶髪ルーズの少女が着る地味なブレザーに魅力を感じる偏った嗜好を持つ男!足取りのつかめぬ奴の消息を追い、我々はついに古都京都にたどり着く。2000年の都、魔界都市、そしてブレザー率9割のこの町に奴が潜んでいるのだ!途中敵の卑劣な罠が我々を襲う!そして我々の前に立ちはだかる異形の怪人たち!スク水男爵、紺ブル大帝、怪人ローファーら四天王の三人まで倒したセーラマンだが、我々にも尊い犠牲者が出た!セーラーブルー、セーラーイエロー、そしてセーラーピンクが戦いのさなか命を落としたのだった。
ブルー レッド、後は…、頼んだ…
- 男
- ブルーーーーーーッ!
- 男
- グリーンは持病の脚気が悪化してリタイア、残された俺にブレザー総帥の魔の手が迫る!しかし残るは総帥一人!奴のアジトはもう目の前!このまま一気にエンディングかと思いきや思いもかけないことがそのとき起こった!なんと倒したはずの四天王たちがよみがえったのだ!
- 総帥
- ははは、騙されたなセーラーレッド、貴様のマニアックな情熱にここで終止符をうってくれるわ!
- 男
- なぜ、なぜ奴らが!?確かに倒したはず!
- 総帥
- そう、貴様達はたしかに奴らを倒した。しかし我々には同士が多いのだよ。その数日本全国で約10000人!
- 男
- 日本は病んでいる!
- 総帥
- うるさいだまれ!
- 男
- 貴様!なぜセーラー服を否定する!
- 総帥
- 知れたこと!ブレザーの方が恥じらいを感じるからだ!
- 男
- 恥じらいだと!?
- 総帥
- その通り!セーラー服には恥じらいも奥ゆかしさも日本の女学生の何たるかも感じることはできん!
- 男
- 別にいいじゃないかあっ!
- 男
- 別にいいじゃないかあっ!私の魂の絶叫もむなしく奴は冷たく言い放つ!
- 総帥
- 交渉は終わりだ。やれ!怪人ども!
- 男
- 三体の怪人が私に襲いかかる!我々が5人がかりでやっと倒した強敵ばかりだ!はたして私は勝てるのか、はっきり言って自信はない!ブルー、イエロー、ピンク、俺に力を!三体の怪人の繰り出す波状攻撃が今まさに私に届かんとしたそのとき、意外な助っ人が現れた!
- 銃声三発、怪人のうめき声。
- 女
- 大丈夫!?セーラーレッド!?
- 男
- 君は…?
- 女
- あなたと同じ志を持つ者よ!さあ、ここはひとまず引いて体勢を立て直しましょう!
- 男
- 女の名前はタイガーウーマン、廃れつつあるスクールタイガーの学ランを復興せんと孤独な戦いを続ける女!多少の擬似恋愛をふまえつつも協力な助っ人を得て私は仲間の意志とともについにブレザー総帥を倒したのだった!
- 総帥
- よくやったな…、レッドよいや、本郷誠よ…
- 男
- どうしてその名前を!?まさか!まさかあなたは!
- 総帥
- 立派に…、なったな…
- 男
- お父さーーーーん!
- 男
- なんとブレザー総帥は私の父親だった!なぜ、なぜ父がこんなマニアックなことを、いや、そこはさすが私の父親と言うべきか、夜明けの廃墟で父の亡骸を胸に泣き崩れる私にタイガーウーマンが無情にも言い放つ!
- 女
- 行くわよレッド、戦いはまだ終わっちゃいない。
- 男
- 本当の敵は教育庁にいる!わたしとウーマンはついに敵の本拠地に乗り込んだのだった!そして今週のセーラマン!
- 女
- 危ないレッド!
- 男
- また来週!
- 音楽
- 男
- 来週のセーラマン!核を持った軍事テロリストに私とタイガーウーマンが挑む!次週「さよならウーマン」
- こうご期待!