- 男
- 結婚式の案内状を誰にだすか
困らなかった?
ぼくはもう
来てほしい人ばかりで
どうしようって
後で呼んでくれなかったと
おこりそうな友達の顔が浮かんだり
- 女
- そうね
たまにしか会わない親戚の
伯父さんや伯母さんよりも
私も友達が一番の財産よ
これから一人づつ紹介していくわ
居るだけでとっても楽しくなる友達
なんでも知っている物知りの友達
すぐに感激する友達
ロマンチックな友達
ほんのちょっとしたことで
友達になって
ずっとお互いが影響しあって
いくなんて不思議ね
- 男
- そんなこと言ったら
ぼくたち二人だって
ぼくがこの須磨に住まなかったら
ぼくが須磨の駅を使わなかったら
ぼくが早起きをして
もっと早い電車で通勤していたら
君を見ることはなかったから
それに
君を見ても
そうそう
須磨の海へ
散歩に行けなかったら
君に声をかけることはなかったよ
- 女
- そうね
なんだか知らないものに
感謝したくなる気持ち
ありがとうって
私すこし
感傷的になってる
だって
しょうがないわよね
結婚式をまじかにひかえた
女の子だから
- 男
- それはぼくだって同じさ
これからは一人じゃあない
しっかりしなければとかおもうとね
- 女
- あまり思わないで
結婚する前に気持ちが疲れてしまう
- 男
- なるようになるぐらいでいこう
- 女
- おおすじでね
命に別状ないことは
大丈夫でいきましょう
- 男
- もしかしたら君のほうが
はるかにたのもしい
- 女
- 恋愛中は
電話の声だけでもうれしかった
デートの日が待ちどうしかった
一緒に食べるお弁当を
サンドイッチにするか
おにぎりにするか悩んだりしたけれど
それから
この人は私のことをどんなふうに
おもっているのかしらとかね
- 男
- それはぼくだって同じだよ
いつ好きだって言おうか
どんなに悩んだか
- 女
- うそー
でも楽しかった
ありがとう
この楽しい思い出があるから
これから
なにかあっても
きっと乗り越えられる
- 男
- 結婚式なんて晴れがましいことは
いつからできたんだろうね
日常生活からは考えられない
- 女
- でも面倒なくらい結婚式が大変だと
いいかもね
何回も
結婚式をしたいとおもわなくて
- 男
- そうか
そういうことも
ふくんでいるんだ
案内状だけでも大変だとおもっていたら
- 女
- 結婚式の日
晴れるといいね
- 男
- 今からでもおそくない
こころがけを良くするよ
てるてるぼうずも作って
なにがなんでも
ぼくたちの結婚式は
いいお天気にしよう
ぼくたち!
けっこん!
します!